DIYで設計図がある程度できたら、やることがあります。
建物が、どれくらいのお金と時間で完成するのか考えることです。
これは、ある程度図面が出来てからではないとできません。
ぼんやりと思い描いただけでは、建物の仕様や規模がわからないからです。
DIYやセルフビルドを考えて設計図を描いてみた方は、
家づくりをはじめる前に考えていたものを、図面を描く時にも時にもイメージしていたことと思います。
それを、具体的に数字にしていきます。
お金について考える(積算)
積算とは、家を建てるのに必要な資材や工事、労務費などを拾い出して積み上げるように合計して全体の費用を出す作業です。
これは、図面ができていないとできません。
専門的な知識や経験が必要な場合もあるので、専門家に相談できるとよいと思います。
工務店や、設計事務所等に依頼して、部分的にDIYしたい場合は、そちらで積算、見積りしてもらえると思います。
専門家による解説を参考にされてください。
建築士の必要知識 工事費積算・・・積算の指標になる資料、書籍の紹介もあります。
建築工事における図面拾い出しや積算方法・・・自分でやる場合、計算は表計算ソフトで十分だと思います。
建築屋さんのための概算見積手法の解説・・・PDFが開きます。70ページです。一般住宅ではありませんが、参考になると思います。
拾い出しとは、
拾い出しとは、図面をもとに、材料費や労務費、その他の諸経費を割り出していく作業を指します。
作業の工程によって、材料や使う機材、職人さん達の労務費、諸経費などは変わります。
それらを、ひとつひとつ計算していくので、面倒な作業になります。
一般的には、専用のソフトウェアを使ったり、専門業者に依頼したりすると思います。
作業工程ごとの業者さんの見積もりを、あわせていく場合もあるかもしれません。
ただ、各々の業者さんも、工程表や割付図などをつくって材料費、労務費+諸経費など
拾い出しを行って、金額を提示していると思います。
積算してみました
私の場合は、DIYなので自分が行う部分の労務費は、ゼロです。
労務費は、手伝ってもらう方々や職人さん達に支払う分になります。
なので、図面をもとに作業に使う材料や機材の数やサイズを拾い出して、金額を計算していくのがメインになります。
これに、外注費なども加えていきます。
工程、工事ごとに、材料、機材、労務費など、必要なものを正確に数えて、
金額を調べて計算していくので、地道な作業になります。
しかし、自分でやろうと考えているなら、避けては通れない部分です。
もちろん専門家のようには、できませんが、やらなければ数字は出てきません。
私の場合は、住宅ローン等を使わずに自己資金で完成させることを目指しています。
家を平屋でシンプルなかたちにしたのも、予算をおさえるためです。
外注する職人さんの労務費については、知人に尋ねたりしました。
外注費についても、あちこち尋ねたりしました。
積算表はエクセルで作った簡単なものですが、掲載は控えておきます。
時間について考える(工程表)
建築工程表とは、文字通り工事の各工程を考えて表にしてあるものです。
これで、家の完成までの時間が分かります。
通常、依頼して家を建てる場合、工程表は気にする必要ありません。
工期全体を聞いて、住宅ローンや引っ越しのスケジュールを考えていく感じだと思います。
ですが、DIYやセルフビルドを考えているのであれば、工程表は気にする必要があります。
依頼された業者のほうは必ず工程表を作成しています。
様々な業種の方々がスケジュールを合わせてスムーズに家を建てていけるように綿密につくってあると思います。
リンクを置いておきます。
作業工程表とは?作成方法について解説・・専門家による解説を参考にされてください。
業者に依頼する場合の作業工程は、複数の工事業者が入ったり並行して作業することは普通だと思います。
これがセルフビルドの場合、多岐にわたる家づくりの工程を同時にはできないので、作業工程をひとつづつ繋げていくスケジュールを組むことになります。
また、自分が経験したことのない作業はどれくらいの時間でできるのか把握することが難しいです。
それでも分からないなりに計画をたてる必要があります。
(工事届を出す際にも、工期を記すところがあります)
私の場合は、住宅ローンを使う予定ではないので、時間的な制約は少ないと思ってます。
建築確認申請に伴う、中間、完了検査といったチェックもありません。
なので、通常よりかなり長めの工程を考えています。
建築工程表はエクセルで作った簡単なバーチャートですが、掲載は控えておきます。
おわりに一言
最後まで読んでいただきありがとうございます。
積算は、予算の全体像を把握するため大変重要です。
今はネットで様々なものの値段が分かります。
ただ、業者からの見積もりをとるとなると、なかなか難しいこともありました。
個人では交渉してもらえない場合があるからです。
電話やメールで伺いをたてても、相手にしてもらえないことも少なくありません。
粘り強くいろいろ試していると、セルフビルドで家をつくるといった話に興味を持ってもらえる業者が見つかるかもしれません。
私の場合は、そのような方々に出会うことができ幸運でした。
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