DIYで,家づくりをはじめる前に考えたいこと

DIYで家づくりをはじめる前に考えたいこと 家づくり

家をつくろう、

家づくりにDIYで何かを、やりたいと思ったとき 。
はじめに考えたいこと。

お金 家をつくるための予算

ご存じのように家を建てるには、めちゃくちゃお金がかかります。

建物本体以外に様々なお金がかかりますし、建物を建てる工法によっても大きく変わります。

一般的に木造より鉄骨造、鉄筋コンクリート造のほうが高価です。

土地代、外構工事、各種手続きや保険等住宅ローンだけでは賄えないものも多数あります。

DIYで、何かを加味する予定にしている場合、、住宅ローンが組めるかどうかといった点にも注意が必要です。

方法としては、新築の場合、工務店等に全体を発注して部分的にDIYで行う、などがあると思います。

これには工務店や設計事務所等、建築のプロと信頼関係を築く必要があります。

中古住宅、古民家を購入してから、DIYで手直しするつもりなら、住宅ローンを使った購入が可能だと思います。

そのあとのDIYでの改修費のことまで考えておくと良いと思います。

セルフビルドということになると、なおさら住宅ローンを組むのが大変になります。

先に述べた、理解ある建築のプロとの連携を模索するほかないと思います。

もしくは、住所ローンを使わずに自己資金で完結させるという方法もあります。

当然、それなりの金額を用意することができなければできません。

安い買い物ではありません。

このお金の部分は、自分たちがどれくらいの金額を用意できるのか、将来的に余裕をもって返済できるのか、十分に検討を重ねる必要があると思います。

時間 タイミングと家ができるまで

考えておきたい時間の意味合いが二つあります。

タイミング

自分もしくは自分たちが、家を持ちたいと思うタイミングです。

仕事、年齢、家族構成、それぞれ変化していくなかで、ここぞというタイミングがあると思います。

家ができるまで(土地探し・施工期間)

2つ目は、実際につくる時間です。家づくりには時間がかかります。

特に土地探しから考えている方々は、時間に余裕を持って考えたほうがよいと思います。

自身もしくは自分たちの求める条件にあった土地を見つけるのは、なかなかに難しいと思います。

土地探しは、巡りあわせです。

時間に余裕を持って探してみることをお勧めします。

場所が決まっていて、設計事務所や、工務店、ハウスメーカー等に頼むとしても1年近く時間がかかったりするようです。

打ち合わせからの計画期間、建設期間や引っ越しの日程までスケジュールを立てて計画する必要があります。

建売や中古住宅、古民家を購入するといった場合は、希望の物件をさがす時間、希望の物件がでてくるのを待つ時間といったことが必要でしょう。

建物の規模、予算、立地、など全て希望どおりというのは難しいと思うので、希望するものの優先順位と幅を持たせることが大事だと思います。

その後リフォームするのであれば、プラスαの時間がかかるでしょう。

セルフビルドということになると、かなりの時間がかかると思います。

その時間をつくることと、腰を据えて粘り強く向き合っていく胆力が求められるのだと思います。

安全 安全性の確保

土地探しからはじめる場合は、その場所のハザードマップや過去の災害の記録などにも目を通して将来的な災害の危険性を把握しておくべきでしょう。

造成地の場合、地質、切土、盛り土などその土地のなりたちにも注意すべきです。

当然、建物自体の安全性も考慮すべきです。

新築の場合は、現行の建築基準法に照らして安全性は確保されると思いますが、中古住宅、古民家等の場合は建築診断をしてもらうなど、購入に踏み切る前に十分な検討が必要だと思います。

DIYで、何かを加味する予定があるならば、作業するうえでの安全確保は必須です。

怪我をしても労災等は使えないので、健康保険等を頼ることになります。

つくったものも、安全に使用できるものでなくてはなりません。

安全性に関することは、最優先で十分に検討する必要があることだと思います。

また、別な観点からの安全性として、その場所の治安ということにも気を配っておきたいです。

イメージ 土地と家のかたち

どのような家に住みたいか、イメージしておくのは大事なことです。

土地のかたち

土地探しからはじめる場合は、学校、病院、店舗、交通、都市部、海に近い、山に近いなど、生活の利便性や将来性などの、地図上の側面。

広々とした土地に豪邸を建てるならべつですが、建物の形は土地の形状に左右される部分が大きいと思います。

なので、土地のかたちも気にしておくと良いと思います。

傾斜、段差、開けた土地、入り組んだ土地、日当たり、風当たり、暑さ寒さ、四季の移り変わりなど、地形上の側面です。

価格、地目等以外にも土地探しには、気にする側面がたくさんあります。

気になる場所があったら、時間帯やルートを変えて何度も足を運んでみるといろいろと見えてくるものがあると思います。

家のかたち

外観や間取り、こういった家のかたちは、家をつくる際もっともイメージするものだと思います。

参考になる資料やサイトもたくさんあるので、家族構成にあわせた間取りとか、動線や設備をふまえた構成を考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

自分や家族の希望を取り入れつつ、将来の事柄まで考えて具体的なイメージを描いておくと良いと思います。

家づくりのプロに相談するとしても、具体的なアイディアを持っておくと後の進行がスムーズです

DIYで、何かを付け足す予定があるならば、その事柄を含めた具体的なイメージが必要です。

法規制 建築確認や法規制

建築確認申請

建築確認は確認申請、中間、完了検査等、申請から施工管理までやることがたくさんあるので専門家に依頼したほうが確実だと思います。

DIYでプラスαするといった事柄に理解のある信頼できる専門家を見つけて、相談してみるとよいと思います。

どうしても、セルフビルドしたいといった方は、規模(延べ床面積が100m2以下・2階建て以下の木造建物)によって建築確認申請は、自分でも可能ではあります。

建てる場所によって(都市計画区域外に建てる4号建築物)は、建築確認申請が要らずに、工事届で済む場合もあります。

様々な法規制

建築確認以外にも、様々な法規制に気をつける必要があります。

まず、都市計画法に基づいて分けられた区域の確認です。

都市計画区域、準都市計画区域、都市計画区域外、このいずれの地域に家を建てようと考えているのか。

都市計画区域、準都市計画区域、の場合は用途地域の確認が必要です。

用途地域とは住居、商業、工業などの系統ごとに分けられた地域です。

区域ごとに細かく分けられて、それぞれ規制があるので確認は必須です。

家を建てられない場所

そして、家を建てられない場所です。

市街化調整区域や、再建築不可な場所は、建てるのが難しいと思います。

巾が2m以上の道路に土地が接していないと家が建てられません。

地目が農地や畑の場合は、地目変更が可能であれば建てられますが、難しい場合が多いと思います。

高低差のおおきい土地では、自治体の定めるがけ条例によっては建てられない場合もあります。

傾斜地も同様に自治体の条例によっては、建てられない場合もあると思います。

場所によっては、事前に環境保全条例にもとづく建築協議が必要であったり、伝統的建造物群保存地区や景観地区など、景観に配慮したものでないと建てられないなど、それぞれの自治体の定める条例により規定があります。

様々な条例による制約があったりするので、家を建てたい場所が決まっているならば、その場所の自治体に問い合わせしてみることをお勧めします。

建築のプロに頼む場合は、そのあたりのことも十分承知されていると思うので、任せておけば問題ないと思います。

デザイン 美しさと機能性

通常、設計段階では主にデザイン性を考える意匠設計と、安全性を考える構造設計が互いに協力して施主の求める建物をつくりあげていきます。

ですが、DIYでプラスαする予定なら、まずは、建物の法律を遵守した構造的安全性を確保すべきだと思います。

そのうえで、機能的でデザイン性に富んだものを付け加えていけばよいと思います。

DIYで付け足す部分は、目につく部分が多いと思うので効果的に配置することでデザイン性に富んだものができるのではないかと思います。

自分自身で自由にデザインしてつくることは、DIYの醍醐味のひとつです。

楽しく自分の求める家にできたら、とても素敵だと思います。

おわりに一言

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

お気づきでしょうが、私はセルフビルドを勧めているわけではありません。

DIYで全てやるというのはリスクがおおきいと思います。

実際にやったことない作業はどれくらい時間がかかるかも分かりませんし、できなかったからと言って放り出すわけにもいきません。

かかる金額もおおきいです。

住宅ローンを組む場合は、お金がおりるのは建物が完成してからです。

それまでは、自己資金、つなぎローン等で資金調達しなければなりません。

つなぎローンは通常、1年くらいが目安です。

それまでに、建物の完成の目途を立てるくらいの計画でなければ難しいと思います。

セルフビルドというのは、たくさんの課題があります。

それでも私は

DIYで、ゼロからはじめる家づくり

を目指してます。

その過程を紹介する中で、何か家づくりに関するヒントが提供できたらと思います。

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