敷地の整地作業と、その中で分かったことの紹介です。
整地とは、
整地とは、家を建てる場所をきれいに整えることです。
似たものに、造成があります。
これは、重機等を使って大幅に土を動かして、土地のかたち そのものを変えていきます。
土を切り取っていく切土、土を盛り上げていく盛土、両方を行う切盛りなど、ご存知の方も多いと思います。
今回は、ゴミなどがありますが、土地の形状は平らになっていて造成する予定はないので、整地することになります。
詳しくは、専門家のサイトを参考にされてください。
土地や庭を整地するための流れや費用を解説!造成・更地との違いも!・・整地や、解体工事について解説されてます。
敷地のゴミ片付けをしました
敷地が、完全な更地ではなく、ゴミなどが残っている場合があるかもしれません。
伐採した木や、草刈りした草なども、細かく小分けすればゴミとして出せる場合があります。
いずれにせよ、自治体のルールを確認する必要があります。
処分できるものは、分別ゴミとして処分してしまいましょう。
産業廃棄物になるものは、業者の方にお願いすることになると思います。

整地する前の建築予定地です。
ここは以前、倒産した土建業者の土地だったそうです。
この業者さんが山林を造成して、小屋などをつくって資材置き場のように使っていた場所とのこと。
私は、当時の様子は知りません。
ただ、建築資材が大量に、そのままゴミとして残されていました。
噂では、夜逃げ同然でいなくなった、とか。
事情はどうあれ、多少のゴミがあるのは承知の上で土地を購入しています。
資材置き場だった小屋は、手直しして作業場として利用しています。
土地を購入した当初から、ずっとゴミの片付けは続いています。
さて、今回も建築予定の場所のゴミを分別しながら、片付けていきます。
間知ブロックなどが、たくさん捨ててあるので、隅のほうに寄せ集めておきます。
間知ブロックとは、勾配のキツイ斜面の土留に石垣のようにして使うコンクリート製のブロックです。
道路脇などに、きれいに積み上げてあるのを見かけると思います。

(隅に寄せた間知ブロック 写真赤丸)
大きくて重いものは、重機(バックホウ)を使ってます。
空のドラム缶や鉄板、鉄骨などの大きな鉄くずは集めて、業者の方に取りに来てもらいました。

鉄くずは、買い取ってもらえました。
出張費、キャタピラ(産廃品)などの処分費用を除いても、現金が戻ってきました。
うれしい誤算です。
敷地の木を伐採しました
建物に障害となるようなところに木が生えている場合、伐採作業が必要になります。
これが、建築予定の場所にあると、根っこも取らないといけません。
このような場合や、大きな木は、倒すのに危険が伴うので専門家に依頼したほうがよいと思います。
私の場合は、建築予定の場所にはありませんでしたが、石積みのうえに立派な ねむの木がありました。
これが、斜めに生えていて、倒れると屋根にぶつかる位置にあったので、切り倒すことにしました。

ねむの木は、やわらかい感じの枝ぶりと葉が好きだったので、残念です。
ほかにも、邪魔になるような木は倒しました。
隣の土地のものもありましたが、はみ出しているものは、少し切らせてもらいました。(地権者の了解を得ています)
整地をしてわかったこと
自分の土地なのに今更な感じですが、
整地をしていくうちに、わかったことがあります。
建築予定地の両側に、コンクリート土間部分(平面部分)があります。
その間の部分は土で、ここに建物を建てる予定です。
土の部分に笹がたくさん生えていて、刈り取って、根(地下茎)も掘り返してとっていきました。
すると、地盤面は既に15㎝位の厚さで砕石が敷かれて、ならされていたことがわかりました。
転圧もされていたようで、十分に締まっていました。
あと、コンクリート部分が思っていたより広かったので、計画している基礎部分の両脇が、コンクリート土間の上にかかるということも、わかってきました。
理由はわかりませんが、そこ以外にもコンクリートで平らにならしてある部分があちこちにあります。
そして諸条件を踏まえて考えた結果、根切りをしない、という決断をしました。
根切りとは、基礎の外周や地中梁の部分を地盤面より掘り下げる作業を指します。
掘り下げた部分に基礎を組み入れることを根入れとよび、その部分を地中梁とするのだと理解しています。
この地中梁(地面の中の梁)の部分を、地盤の上に、立ち上がりとしてみることにしました。
基礎全体の断面は変えずに、掘り込まない分、全体的に地盤より上げる、というイメージです。
コンクリートカッターを入れて掘り下げるという選択肢もあるのですが、地盤の様子をみて判断しました。

整地したあとの建築予定地です。
根切りをしない というのは、かなり異例のことと思うので、参考になさらないでください。
これは、建築基準法の“ベタ基礎の根入れ深さは、地盤面より12cm以下かつ凍結深度以下”という事柄に抵触するかもしれません。
問題がある場合は、後から現状GL(現在の地盤面)を、家の周りだけ嵩上げしようと思っています。
根切りについて、リンクを置いておきます。
土工事 根切り及び埋戻し・・根切り、埋め戻し等の施工方法が解説されてあります
おわりに一言
最後まで読んでいただきありがとうございます。
笹の根(地下茎)は、まるで隣の土地からの侵略者のように、建設予定地に向かってひろがってきていました。
その様子は、さながら都心部の地下鉄網のように、何層にもなって深くまで複雑に入り組んでました。
幸い建築予定地までは、地下茎は伸びてきていなかったので、そこを根掘り葉掘りすることはありませんでした。
地盤は、いじればいじるほど弱くなるので、掘削する部分は必要最小限にするのが一般的です。
地下茎は、大量にありました。
クワやツルハシで、ひたすら根っこを掘っていくなか、娘が手伝ってくれました。
この小さなお手伝いさんに、たくさんの、たくさんの、元気をもらいました。
ありがとう。
娘に逢えて、私は幸運です。

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