土地から探して、家づくりを考えている、といった方々もいらっしゃるでしょう。
ここでは、DIYを活かして自らの家を持ちたいという、持ち家派の皆さんへ伝えたい土地探しの話です。
実際に探す場合、ネットや知り合い、不動産会社などを探してみる、というのが一般的かもしれません。
その中で私が、DIYやセルフビルドを考えている方々に向いている、と感じているのは、空き家バンクです。
土地を探すときに考えること
まずは、自分もしくは自分たちの求める条件と、現在の状況をハッキリとさせておくことだと思います。
土地にかける金額
ひとつは、現在の生活を継続するのに必要な金額(生活費)と、これから必要になってくるであろう金額(例えば教育費)、+α(+αの部分はアクシデントなどに対する余分な予算です)を考えてみます。
それらをのぞいて、いくら自由な金額が出てくるでしょうか。
たくさんある、という方々は少数じゃないかと思います。
たぶん、その限られた金額の中で、住宅ローンや、自己資金などあわせた予算の全体像を、考えているのではないでしょうか。
自分たちの現在の状況と、将来の展望を考えながら土地、建物、諸々の諸経費をあわせた全体の金額をだしてみてください。
そうすることで、土地には幾ら使う、という具体的な金額が見えてきます。
希望する場所
もうひとつは、希望する場所を決めることです。
これは、金額にもおおきく関わります。
一般的に、都市部で地の利がよくなるほど、値段が上がるのはご存知のとおりです。
ご自身の近辺で考えている方は、そのあたりは十分踏まえていらっしゃると思います。
個人的には、DIYやセルフビルドで何かしたい、といった方々には、都市部より田舎のほうが向いていると思います。
ただし、移住のように全く別の場所に行くとなると、かなりハードルが高くなるのではないかと思います。
ご自身の、お仕事もあるでしょうし、家族やお子さんがいらっしゃる方は、一人だけの問題ではありません。
遠くに引っ越すとなると、転職や転校も考えなくてはいけないかもしれません。
おおきな決断になります。
家づくりをはじめる前に でも、触れましたが土地には、値段、法規制、地目、地の利、地形、災害リスク、治安、などなど留意すべきことがたくさんあります。
希望する条件のリストアップ
金額と土地への希望が決まったら、その他の求める条件をリストアップしてみます。
例えば、建物に対する希望です。
これは、自分もしくは自分たちの現状により様々だと思います。
広い家、二階建て、二世帯住宅、から、平屋、小さめの家まで、現状から将来必要なことまで考えて、家の形状、広さや間取り、設備、などなどの希望をリストアップします。
たくさん出てくるなら、たくさん書き出してみてください。
その他の希望も、同じです。これも、これもと欲張って書いてみましょう。
考えつくこと全部書いたら、そこに条件の幅と、優先順位をつけてみてください。
そうすることで、ハッキリとしてくるものがあると思います。
「居住地域に関する意識調査」の概要について・・国土交通省のアンケートです。住まいに求める条件の参考に。持ち家派以外の方々の考えも興味深いです。(PDFが開きます)
空き家バンクの利用
2014年現在、全国で増え続ける空き家が大きな問題となり、国や自治体も積極的に対処するようになっています。
そんな背景の中でてきた空き家バンクとは、空き家を不動産として有効利用しようというもので、ご存じの方々も多いと思います。
今後、都市部でも空き家は急増すると予想されています。
移住のように、大きな移動でなくとも、ご自身の近辺に希望に沿った物件が見つかるかもしれません。
なかには、格安の物件や自治体の補助金が受けられるものなども少なくありません。
冒頭でも触れましたが、私はこの仕組みは、DIYやセルフビルドを考えている方々に向いている、と思っています。
空き家にも、少し掃除をすればそのまま住めそうなものから、改修工事をすれば住めるもの、もう更地にしてから建て直したほうがよさそうなものまで、いろいろあるようです。
ですが、改修工事などは、DIYの腕の見せ所です。
楽しく、自分らしい家に変えていけるかもしれません。
費用も、グッと抑えられるかもしれません。
あくまでも可能性ですが、これが、私が空き家バンクの利用をすすめる理由です。
ただし、空き家になっている、ということは、それなりの訳があるはずです。
その事情と、売主の動機を十分に理解しておくことは必須だと思います。
また、事前に耐震性など安全性に関するチェックも専門家にお願いしましょう。
詳しくは、専門家のサイトを参考にされてください。
空き家政策の現状と課題及び 検討の方向性・・国土交通省による取り組みです。(PDFが開きます)
全国版空き家・空き地バンク・・各自治体の空き家情報を、民間に委託してまとめたサイト
あなたの町は大丈夫!? 2040年 空き家数全国予測マップ・・NHKによる「空き家数予測マップ」です。この先、深刻になるであろう空き家問題が、地域別に細かく予想されています。
空き家バンクとは?メリット・デメリット・制度の概要・利用の流れ・・空き家バンクついてわかり易く解説されてあります。
空き家バンクの失敗事例と事前にチェックしたい5つのポイント・・失敗事例をもとに気を付けるべきポイントが解説されてあります
空き家問題に挑む注目ビジネスまとめ・・空き家問題をソーシャルビジネスとして取り組んでいる様々なサイトの紹介です。100均、などというびっくりするような取り組みもあります。
おわりに一言
最後まで読んでいただきありがとうございます。
相続など、既に土地がある方は、ご自身で場所を活かして使う、もしくは賃貸、売却などの方法になるかもしれません。
活かして使う場合は、選択肢が限られてくるかもしれませんが、よいこともあります。
時間がかからない、ということです。
土地探しは、時間がかかります。
都合よく、条件ピッタリの土地が自分の予算内で見つかる、というのは珍しいと思います。
ひとたび土地や家を手にすると、そのあと変更するのもたいへんです。
土地から探して、家づくりを考えている方々は、長い目で見て、早めにアンテナを張っておくことを、お勧めします。
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