
DIYで行った垂木の設置作業の紹介です。
また、垂木を継ぐときの、そぎ継ぎについても触れておきます。
垂木(たるき)とは
垂木とは、屋根下地材(野地板など)を貼るため、棟木から母屋、軒桁へと架かる部材を指します。(下写真 赤線)
棟木、母屋などについてはこちらの記事で触れてます。

屋根の形状により違いますが、どのような形状であれ屋根材の荷重を先の横架材に伝える大事な役目があります。
そのため、使う屋根材によって垂木のサイズは変わります。
瓦屋根のような重い屋根材の場合は大きくなり、逆にコロニアルなどの化粧スレート材やガルバリウム鋼板などの軽い屋根材の場合はサイズを抑えることができます。

垂木のサイズは、軒の長さによっても変わります。軒が長く出ている場合は荷重に見合った大きさの垂木が必要です。また、ピッチ(間隔)をより細かくすることでも対応したりします。
設計段階で、屋根材や軒の出、雪の多い地域では積雪荷重なども検討されていると思うので必要十分なサイズが使われていると思います。私は素人なので、いろいろな人に確認をとりながら進めました。
結局、私の場合、金属屋根で屋根材は軽いのですが、軒が長め(910mm)に出ているので45mm×75mmの角材を455mmピッチで使ってます。軒が短ければ軽い屋根材の場合もう少しサイズを抑えたりできると思います。
DIYで,垂木を架けました
DIYで行った垂木架け作業の紹介です。
隅木がない部分があったので、隅木のようなものも付けました。
垂木の前に、小屋組みしたときの記事はこちら

垂木のサイズとピッチ
前述のように私は、45mm×75mmの角材を455mmピッチで付けることにしました。
プレカットする段階で溝が付けてもらってあります。
下写真の赤丸が溝です。垂木は赤線部分に入ります。

プレカットの打ち合わせの時に、この溝(切り欠き)は入れてもらったほうがよいと言われたので、迷わずお願いしました。
業者さん後々、めっちゃ楽ですよ



おっしゃる通りでした
ピッチに合わせてプレカットしてあるので、はめ込んでいくだけでした。


真ん中に見えるのが棟木です。両脇に455mmピッチで溝が刻んであります。
写真では見えにくいのですが、中心に水糸が張ってあります。
そぎ切りとそぎ継ぎ
垂木用の木材が届きました。
こだわりのスギ材です。この、こだわりの木材については、いずれ別記事でご紹介します。


切妻屋根のところは1本で長さが足りないので、途中で継ぐことになります。
垂木の継ぎ方が分からなかったので、プレカット業者さんに尋ねたところ、



だいだい、そぎ切りして継ぎますね
とのこと。
木材を斜めにカットするのがそぎ切りです。
これを互い違いに抱き合わせて、横架材に留めていきます。これがそぎ継ぎです。


そぎ継ぎは、細かな仕口など加工しなくてよいので楽です。
そぎ切りした部分を、(下写真)


重ねて、ビスでブスリ。(下写真)


こんな感じです。
この時、ビスは垂木に対して直角ではなく、地面に対して垂直に打ち込みます。
使うのは垂木留め用ビスです。DIYでよく使うコーススレッドなどは使いません、ご注意ください。
私が使ったのはパネタル(商品名)120mmです。ほかにもタルキック(商品名)など、垂木留め専用ビスがあるのでこういったものを使います。


箱の脇に描いてある絵が、垂木に直角にビス止めしているように見えますが、打ち込み方はプレカット業者さんに確認済です。



打ちづらいかもしれませんが、垂直に打ち込んでください
こういう細かいことが分からないので、アドバイスいただけると本当に助かります。
垂木用ビスは、ひねり金物などの金物じまいする必要がないので、とても便利です。
隅木の設置
プレカット加工できない隅木が2ヶ所あったので、まずは隅木をつけていきます。
その位置とおぼしき場所に垂木があります。これが隅木の代わりになるのだろうと、考えて設置してみます。


まずは、最小限に加工して、そこに垂木を架けてみました。


赤線の部分が隅木の位置になります。
両隣にある赤線がとりつけた垂木です。
これだけでは分からないのでシッカリと位置を確認するために、写真手前の方から垂木を付けていきます。
便利なスライド丸ノコ
寄棟部分の垂木は隅木に付けるところ2方向に角度をつけて切ります。
スライド丸ノコは、こういった少し複雑な切り口でも同じように何本も切れるので便利です。


台座を動かす(写真A)ことと、丸ノコを倒す(写真B)ことで、角度を付けられます。
これで、2方向に角度をつけて切ることができます。


こんな感じです。
手持ち丸ノコでもできますが、スライド丸ノコは同じ角度を何本でも正確に切断できるところがありがたいですね。


こうやって切った垂木を当てて、隅木の位置を確認してみます。
隅木の調整
てっきり、端にある垂木が隅木のかわりになるのだろう、と思っていましたが、
合いませんね。
下写真赤丸の部分が出っ張ってしまいます。位置がずれている、ということになります。


いろいろやってみて、35mm幅の角材を1本添えると、いい感じにおさまることが分かりました。


写真赤丸の部分に段差ができないようであれば、そこそこいい位置にきている、ということです。
35mm幅の角材を継ぎ手の位置をずらして、抱き合わせて固定してあります。これで、隅木のようなものができました。
寄棟の頂点部分は、下写真のような感じです。
中央の隅木の位置とは、すこし隙間があります。ピッタリ付くわけではないんだな、と思いつつ、微妙な隅木の位置が決まりました。


早速、ほかの垂木もつけていきます。
と、その前に、何箇所かあったプレカットの無茶振りも修正しておきます。


写真赤丸がプレカットで刻んである部分なんですが、ここに架けるにはちょっと無理がありますね。
少し位置をずらしてみます。
線を引いた部分にノコ目を入れて、削り取ります。


あまりピッチは変えたくないんですが、しょうがないです。50mmくらいずらします。
(下写真赤枠はプレカットの切り欠きです。)


寄棟部分の垂木を付けたところです。垂木がくっついた先がデコボコしてません。いい感じにおさまってます。
この、垂木のくっついているラインが隅棟(すみむね)の中心になります。
実際に隅木は無いので、これは隅木のようなもの、といった感じになると思います。
確かにプレカットでは加工しにくいのかもしれません。


南側出っ張りのところでの作業風景。
余談ですが、垂木用ビスを打つのには持っていたインパクトはパワー不足でして、インパクト新調しました。
ボルト引きできなかった片持ち梁部分には後からボルトを付けてあります。(写真赤丸)


垂木の長さと勾配を確認するために、軒天(軒の天井部分)の下地にする角材を取り付けます。
私は、軒天を屋根と反対勾配にしたいので写真のような感じになってます。
また、プレカット業者さんから
「軒が結構出ているから、もしかしたら少し下がるかもしれない。」
とのアドバイスを受け、設計よりもう少し角度をつけてみました。
ちなみに、一般的に軒天は水平にするか、軒の勾配に沿うようにします。


だいたいの見当がついたら、残りの切妻屋根部分の垂木も架けていきます。


勾配を確認するため、ところどころ軒天下地用の角材をつけてます。


そぎ継ぎの部分です。棟木の下の段の母屋に付くようになってます。


これは、下から覗いて見たところ。雲筋交いと平行に並んでいる感じです。


垂木の端の長さはバラバラですが、後から揃えます。
次回「鼻隠しと破風板」の記事で垂木設置完了とします。
今回は、ここまで。
おわりに一言
最後まで読んでいただきありがとうございます。
記事に登場した、そぎ切り。
料理をされる方は、「そぎ切り」ご存じだと思います。同じです。
斜めにそぐように切ります。
包丁では切れないので、ノコで切ります。
まぁそれだけなんですが、どれくらいの角度で切ればよいのか分かりませんでした。
そぎ切り自体やったことがなかったため、いろんな人に聞いたりして、
「だいたい、こんぐらいよ。」
と、板に線を引いてもらったりしました。
最終的には、スライド丸ノコの台座で目一杯の角度にして切りましたが、はじめてやる作業はこういう塩梅がなかなか分かりません。
ブログを覗いてくださる方も、もしかしてこんなところが気になったりするのではないかな、と思ったりしてます。
そんなわけで、ビスや釘の打ち方まで細かく書いたりしてるところがあります。
ニッチなことなので、気になる方はほとんどいらっしゃらないかもしれませんが、
誰か1人の参考なれたのなら、うれしいです。










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